目的に応じた薬剤師転職方法

目的に応じた薬剤師転職方法

薬剤師として新社会人生活をする年齢は、早くて25歳前後です。その年令になると女性なら周囲の友達が結婚して、という話もちらほら聞かれ、なかには一般の職種で管理職になっている方もいるかもしれません。中には独立した方もいることでしょう。

この年齢はとかく焦る時期かもしれません。 女性なら出産のことも頭に入ってくる時期ですから。 でも、せっかく取得した薬剤師免許を活かすべく、とりあえず就職はしてください。 妊娠出産でブランクができた薬剤師も活躍しています。

ただ、もし最初の薬局や医療機関が合わず転職をするのなら、辞める理由と転職の目的をきちんと考えるべきです。 結婚を機にやめたのなら寿退社でとても良いことですが、再就職なら、お子様が学校に通う頃に、ある程度自由な時間が作れるパートとして働くのです。

薬剤師としてどんどんスキルをあげたいというのなら、専門科病院の薬局で働くのです。 例えば精神科なら専任看護師や専門看護師を目指す方の転職先としても知られています。 やめた理由が職場の人間関係であれば、スタッフが比較的少ない小さな薬局でもいいでしょう。 人が少ないぶん、人間関係が悪いということは稀ですので、働きやすくなります。

あるいは個人薬局でもいいのです。 店主と二人だけなら、そこにいらっしゃるのは薬品会社の営業マンと患者さんくらいのものです。 薬剤師免許を持っていることからあなたに調剤を任せてくれる可能性もあります。

狭い調剤室から開放されたいというのなら、ドラッグストアでもいいでしょう。 そこでの仕事は多岐にわたりますが、からだを動かすことや他のアルバイト店員、パートさんとのふれあいもありますので刺激になることも多いと言われています。 楽しいと言われる方もいらっしゃいます。

お給料の安さで転職を考えているなら、薬品会社でも良いと思います。 そこでは年収450万から1000万超えという、一般の薬剤師業をしていては得られない収入が得られます。


在宅医療での薬剤師の仕事とは

高齢化社会が進む中、在宅医療が注目されています。 在宅医療のメリットは、高齢化によって国の保険財源が厳しくなる中、長期療養に伴う入院費を縮小することで、医療費全般の削減につながるというものです。

また、なによりも患者さんにとって、住み慣れた我が家で療養生活が送れるということは、家族やペットとの暮らしもこれまで通りで、精神的に安定します。 同じ病室で、他人と24時間過ごすというのは、思いのほかストレスがたまるものです。 そのストレスが病気の回復を遅らせる原因ともなります。

高齢者など、入院した途端に痴呆の症状が顕著に出てきてしまったというのは、よく聞く話です。 そう考えると、住み慣れた環境での療養生活を可能にする在宅医療は、これからどんどん普及していくのではないでしょうか。

そのような中、在宅医療での薬剤師の役割も大きくなっています。 在宅医療専門の調剤薬局も増えてきており、薬剤師が患者さんの自宅を訪問して、薬の管理や服薬指導を行うことが重要な業務となっています。

在宅医療の場合、主治医や看護師が訪問しますが、薬の副作用や不具合などは、薬剤師でなければ把握しきれないところもあります。 さらに高齢者の場合、いくつもの病気を抱えていることも多く、そのため複数の薬を服用しているケースも珍しくありません。 その場合の飲み合わせや薬の相互作用などプロフェッショナルでないとわからないことも多くあります。

在宅医療での薬剤師は、患者さんはもちろん、そのご家族との円滑なコミュニケーションが不可欠です。 常に相手の立場を考慮したうえでのコミュニケーションが求められます。こうした人と人のつながりや、感謝されることでの仕事のやりがいなど調剤薬局の窓口では経験できないこともたくさんあります。

在宅医療の薬剤師は「調整報酬が低い」とか「効率が悪い」といった理由から、施設に訪問の重点を置く薬局は少なくありません。 もし、この分野への転職を考えているのなら、薬局に在宅訪問の実績がどのくらいあるか、今後増やしていく方針なのかどうかを確認しておきましょう。